今週、マーベル・シネマティック・ユニバースのスター、シモン・リューがツイートで、権利保有者と協力して愛され続けるビデオゲーム『スリーピング ドッグス』をスクリーンに登場させると明かし、ゲームのファンを湧かせた。
このプロジェクトは当初考えられていたより進展していることが判明した。製作に近い情報源がIGNに明かしたところによると、『スリーピング ドッグス』の映画化が正式に進行中であり、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でシャン・チーを演じたことで知られるシモン・リューがプロデューサーを務め、主人公・ウェイ・シェン役として出演することが決まっているとのことだ。
IGNはスクウェア・エニックスにコメントを求めた。
『スリーピング ドッグス』は2012年にPlayStation 3、Xbox 360、PCで初めて発売された。このゲームは潜入捜査官であるウェイ・シェンが、香港で最も危険な三合会組織の一つに潜入する様子を描いている。スクウェア・エニックスの当初の販売目標には届かなかったものの、熱心なファンを獲得し、以来、続編を待ち望む声が上がっていた。

この映画化は2017年に初めて発表され、ドニー・イェンが主演として予定されていたが、1年後にプロジェクトは停滞し、最近ではイェン本人によって企画が中止されたことが確認されていた。
「私はプロデューサーと共に多大な時間と私費を投じ、権利と脚本の草案を確保しました」と、イェンはPolygonに説明した。
「私は明確な創造的ビジョンを持って、完全にコミットし何年も待ちました ― しかし結局のところ、ハリウッドは独自のやり方で動くのです。残念ですが、私たちは新たな機会へと前進します」
リューが『スリーピング ドッグス』の映画化実現に向けて尽力しているとつぶやいたとき、当初はファンの間にいくらかの混乱が生じた。その後、リューはさらなる声明を出して期待を煽り、ゲームシリーズの復活を支援する計画さえほのめかした。
「脚本の企画が承認されることはごく稀なのです」と彼は言った。「このゲームに詳しくない重役たちに対して企画を売り込むのは困難でした。『スリーピング ドッグス』のファンからの圧倒的な支持は、信じられないほど励みになりました」
「私たちの目標は常に明確でした:まずは映画、そして全てのファンのためにゲームの続編です」


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IGNは、Story Kitchenがスクウェア・エニックスを権利保有者として、実写版『スリーピング ドッグス』映画プロジェクトを主導していることを確認した。Story Kitchenは、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』映画シリーズからNetflixのアニメ版『トゥームレイダー』シリーズに至るまで、数多くのビデオゲームの映像化プロジェクトに関わってきた実績を持つ。現在も、Amazon向けに『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』の映像化や協力型ゲーム『イット・テイクス・ツー』の映像化を開発中である。
昨年、Story Kitchenはスクウェア・エニックスの『ジャストコーズ』の映画化を発表し、『ブルービートル』の監督であるアンヘル・マヌエル・ソトが監督に就くと報じられた。IGNは、『スリーピング ドッグス』プロジェクトには既に脚本家と主要な映画製作者が参加していることを把握しているが、現段階では公開日や製作開始時期は未定だ。
この映画は、『スリーピング ドッグス』にとって大きな復活を意味する。同作の計画されていたビデオゲームの続編は、本格的な製作に入る前の2013年末に中止されていた。オリジナルの開発元であるUnited Front Gamesは3年後に閉鎖された。発売から10年以上経った今、『スリーピング ドッグス』は待望の復活を遂げるかもしれない。